Last Stage
ブラジル(バルビーナ湖)ピーコックバス編

 
いよいよ、ツアーもラストステージになってしまった。
 
今回,最後に追加されたおかわりフィッシング。ジャングルでの釣りを終えてこれでもかというほどまだ釣りをするツワモノ達。いくら釣りをしても飽きないのは、もしかすると釣りはドラッグなのかもしれない。さて、バルビーナ湖はマナウスから車で約2時間ほどの距離なのだが、電車などあるわけもないのでTAXIで行く事になる。とにかく、真っ直ぐな道をひたすら走った。割と身軽にマナウスから行けるのでオススメ。私は今回でこのバルビーナは2回目。湖といってもダム湖で主にマナウスの水力発電を伴っているらしい。とても1日2日で攻めきれる広さではない。聞いたところによると以前のここバルビーナは相当、釣れてかなりえぐかったらしい。マナウスから近いのもあり漁師の乱獲によって数が少なくなったと聞いた。なぜならブラジルではピーコックバスは食用で普通に市場に並んでいるからだ。そのため、交通の利便性からバルビーナは重宝されたみたいなのだ。
 
ボートにはルアー組の相原大先輩と私。フライ組はEIZO大先生と和気氏とのコンビに別れて釣りをする。あたりを見渡しても釣り人は我々以外釣り人は見つからない。いわゆる貸切状態。
 

 
雰囲気は池原ダムのように立ち木だらけでどのポイントもよさそうに見える。もちろんガイドのポイントセレクトがよかったおかげで午前中は相原さんと二人で三桁越え。おかげで相当楽しめた。ミノーをキャストすれば延々と釣れたが、余裕のM・A大先輩はA・S社のバスタックル。
それでもジャングルより釣れる!これが正直な感想。
 

昼は炎天下になるので陸に上がりシエスタとなる。
木陰でのんびりメンバーと世間話しのこのひと時も楽しい。所が午後になるとピタッとバイトがなくなる。これもここの特色らしく水温が異常に上がる。
おそらく放水量によって水の流れが悪くなるからか湖に手を入れると風呂より若干緩い程度で30℃近くはありそうなのだ。そのため、ポツリポツリと釣れる程度。あの午前中の勢いは何処へ。なので午後からは一発大物狙いにスイッチするのだが、そう簡単にはスウィッシャーにのってくれなかった。それでも飽きない程度に反応はあったので充分過ぎるくらい初日は楽しめた。

ディナーは宿泊所近くのレストランでいただき明日に備え早めに就眠することにした。

 
 

 
翌朝、暗い中宿泊施設からなぜかトラックに揺られながらバルビーナに向かう。昭和40年代の高度成長期に似たような光景を見たことがあるが。ま、いいか。
 
そして、バルビーナの1泊2日の最終日。このえげつないツアーも気がつけばアッという間の3週間だった。好きな事をしていると本当に時間の経つのは早いのである。
 
最終日は昨日ほどの反応はないが二人で一発大物狙いに絞ったのだが最後のミッション、グランデをキャッチすることはできななかった。
 
とにかく、行く前からも不安と興奮が交差するプライベートツアーだった。
主役のターポン、スヌーク、ピラルクー、ピーコックを一回の釣行で釣ってしまうなんて今考えても恐ろしく面白い釣行だった。
最初はタックルの選択に頭悩ませたがとりあえず持っていけるものは手当たり次第ロッドケースにぶち込んだ。しかも全て、ベイトタックル。ルアーもありとあらゆるタイプのトップを用意しといたおかげでピラルクーも思わぬ釣果につながった。通常ならダーターなんてアマゾンで投げないでしょ。その選択ができたのも固定概念を捨てて全てのタイプのルアーを持って行ったおかげだったように思う。必要最小限の選択ほど難しいものはないがピーコックバスみたいにある程度メソッドが確立されているものならまだしも、ピラルクーに関しては当時、皆無だったので頭を白紙にして挑んだ事が功を制したのだ。
もう、これだけ凄いメンバーでいくことはないと思うが本当に良い経験になった。
新たな魚種に挑戦することで一皮むけたように思ったのと上手い方とご一緒するこで色々なテクニック、釣りに関する考えを学んだ。
あらためて釣りは深いなと考えさせられた釣行だった。
 
おしまい!
 


LinkIconブラジル〈バルセロス〉ピーコックバス編